医師の転職支援にはどんなものがある??

転職を考えるとき、まず思い浮かべるのはハローワークです。ハローワークでは求人情報を紹介し、相談にものってもらえ、面接の日取りまで決めてもらえます。ですから、一般の職業で転職を考える際、ハローワークで探すのは選択肢の一つとして有効こうでしょう。

看護師と医師、こんなにも違う就労環境

医師の総数 約30万人、看護師の総数 約140万人…これは日本の医療を支えるメインパーソンの数です。医師を育てるのは医科系大学や医学部のある大学であり、看護師を育てるのは看護系大学、看護学部看護学科、あるいは看護専門学校福祉系高校など数多くあります。

ですが、両方とも国家資格試験を合格しなければ、医師にも看護師にもなることはできません。そしてその資格は全国どこでも通用する強固な資格、といわれています。ならば、医師と看護師は北は北海道から、南は沖縄まで、就職率の高さや待遇の高さで人気といえるでしょうか?

実は、医師と看護師の職場環境は大変異なっている、というのが実際のところです。例えば、医師でいうところの「当直」は看護師の「夜勤」に相当します。つまり、深夜10時以降の深夜勤務が含まれる場合、夜勤手当が給与に反映されますが、その額は看護師がひとつき数千円程度に対し、医師は一回数万円というケースが多く見られます。

また、看護師の世界には病棟管理が付き物ですが、病棟管理こそ、夜勤の中心になる勤務形態です。夜10時と深夜2時の見回りや、点滴の点検、あるいは下膳からトイレに行った患者が転んで起き上がれない…など、考えられる問題は山ほどあります。

これに対し、医師はあくまでも治療や回診が業務であって、緊急でないかぎり当直とはいっても仮眠できる病院が少なくありません。もちろん、深夜診療の病院やNICU病棟の場合は、医師も看護師も徹夜続き…というケースはありますが、緊急病棟以外はわりと「楽な」医師の業務に対し、「忙しい」看護師業務、というのが標準的なのです。

最後に言えば、やはり離職率の問題があります。病院における看護師の定着率が高いところとそうではないところの差は、やはり職場環境にあるのが原因というのは、まぎれもない事実です。